Design for

Next

Age

東京建設コンサルタント

ホーム > 技術情報 > 技術トピックス > 「九州建設技術フォーラム2016」に出展しました

技術トピックス

「九州建設技術フォーラム2016」に出展しました

「九州建設技術フォーラム」とは、新しい建設技術の開発・活用・普及の促進をより効果的に図るため、「産」「学」「官」それぞれが新技術の開発・活用の取り組みについて情報を発信し、「産」「学」「官」で技術情報のプレゼンテーションや展示、新技術相談等の形をとりながら連携を深め九州のさらなる建設技術の発展を目指すものです。
 昨年10月17日、18日の両日、福岡市博多区の「福岡国際会議場」を会場に、103社(学会等含む)によるブース展示・プレゼンテーションが行われ、2日間で産・学・官の約3000名の方が来訪されました。
 当社は「河川の流速をビデオカメラ画像を用いて解析する新たな測定技術」と「河道河床部を流れる流砂量を観測する技術」の2技術の展示、および筑波実験センターの紹介を行いました。
 国土交通省九州地方整備局や九州管内自治体の防災担当部局の方や、民間企業、学生等、多くの方に当社ブースに来場いただき、当社の技術力をPRしました。

来場者への説明

来場者への説明

当社出展ブース(安全防災関係)

当社出展ブース(安全防災関係)

河川の流速をビデオカメラ画像を用いて解析する新たな測定技術

  • 水理実験や風洞実験等で流体の複雑な動きの計測に利用され、多くの実績がある「PIV(粒子画像速度計測法)技術」を実河川の観測に応用するため、「PIVチルトシステム」(流況観測用撮影標定器)を製品化しました。
  • PIV技術を実河川へ応用する取り組みとしては、既にSTIVやLSPIVなどの解析手法が実用化され、主として高水時の非接触流速計測に活用されていますが、「PIVチルトシステム」は、STIVやLSPIVによる観測に際し、標定作業の大幅な作業簡略化を実現し、PIVのフィールド観測への適用性や作業効率向上を実現する新たな技術です。(実用新案登録3197032)

水制工の機能評価への応用(聖牛近傍の流況観測)

水制工の機能評価への応用 (聖牛近傍の流況観測)

河道河床部を流れる流砂量を観測する技術 ‐超音波流速計・SSI計‐

  • 河道河床部を移動する掃流砂の観測は、物理的・経済的限界性のため、有効な調査方法は確立されていません。
  • 弊社は、超音波反射信号強度が水中の懸濁物質量(土砂濃度)に比例的に変化することに着目し、懸濁物質による超音波式流速計のノイズ(雑音)を土砂濃度(C)への変換を行うことで、超音波流速計・SSI計による掃流砂の間接的な観測技術の開発を行い、低コストで連続的に掃流砂を観測する手法を提案しました。※SSIはSuspendid-Solid-Indexの略

実河川での実測した砂分SS濃度と計測濃度(キャリブレーション式により換算)の比較

実河川での実測した砂分SS濃度と計測濃度(キャリブレーション式により換算)の比較