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東京建設コンサルタント

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技術トピックス

「令和4年度全建賞」を受賞しました。

 一般社団法人全日本建設技術協会より、当社の関わった事業が「インフラ整備の事業及び施策の部/河川部門」にて全建賞を受賞しました。

景観に配慮した可動式止水壁による桂川嵐山地区左岸溢水対策

 本プロジェクトは、近年毎年のように浸水被害が発生している桂川嵐山地区において、平常時には「史跡」及び「名勝」に指定された美しい景観と眺望を保全し、洪水時には固定部に格納した止水壁を油圧で起立させ、堤防の役割を発揮させる可動式の止水壁を整備したものです。
 委員会等を通じて地元の意見を踏まえるとともに、大正中期等の石積配列を模すことで昔の景観を再現するなど、歴史と景観に配慮した先進的な取組であり、同様な課題を抱える他地域への参考となり得る優良事例であることが評価されました。
 当社が担当した可動式止水壁の意匠設計では、「川・橋・山を望む視点場として、風景が主役となるように自己主張を抑えること」「歴史的な雰囲気や周辺施設との調和を図ること」というコンセプトの実現に向けて、現地で実物大サンプルの設置状況を確認し、試験的に施工をするなど創意工夫をしながら、意匠案を適宜改善し、嵐山が持つ景観価値の保全を目指しました。

整備区間の全景

整備区間の全景

川側と歩道側の整備前後の様子

川側と歩道側の整備前後の様子

可動式止水壁の平常時と洪水時の状況

可動式止水壁の平常時と洪水時の状況