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当社では、全社員の技術力向上と技術開発成果の普及を目的として、毎年技術研究会を開催しており、今回の技術研究会では、学識者講演会、特定テーマに関する討叢会、技術論文集の作成及び審査を行いました。
技術論文は、論文集に投稿された92 編に対して厳正な審査を行い、優れた技術論文を作成した若手技術者6 名が表彰されました。
★第38回社内技術研究発表論文タイトル一覧: こちらをクリック
近年、話題となった地震と水害のなど複合災害に関して、「能登半島での地震・大雨を踏まえた水害・土砂災害対策検討会」座長である、名古屋大学大学院工学研究科教授、戸田祐嗣先生をお招きし、能登半島豪雨災害を踏まえた「複合災害への備え」に加えて、気候変動が顕在化する中での「気候変動に適応するための治水計画」、明日起こるかも知れない豪雨災害へ備えるための「河道の維持管理技術」を中心に最新の取り組みを紹介していただき、災害への備えに対して講演していただきました。
複合災害に関しては、先発災害による災害リスク増大への対応、それに対する復旧のレベル・優先度をどのように考えるかということや、事前の防災対策、迅速な状況把握・意思決定、河川と砂防の連携による対策強化などについてご講演を頂きました。気候変動によるこれまでとは異なる豪雨災害に対して、d4PDFなどによる対策シナリオに基づく外力設定と流域治水の考え方についてご説明頂きました。また、最新の河道の維持管理技術について、被災後の原因究明からの事後の復旧や対策を行うのではなく、現状の河川施設など対して安全性評価を行い、予防的な対策を行うことについて丁寧にご説明頂き、その重要性や今後の課題についてまとめて頂きました。
本社主会場に52名、各会議実及び支社等でWEB視聴された方を含めて、河川・砂防・環境防災、河川構造・流域施設、道路・交通等様々な専門分野の社員が211名以上参加しました。それぞれの話題毎に質疑・応答や熱心な議論などが行われました。
戸田 祐嗣 先生
講演会の様子
講演会の様子
講演会の様子
流域総合水管理、流域治水の定量評価、水害リスクや水害リスクラインの情報技術DX、河川環境の評価、インフラ分野のDXの活用、気候変動に対応した構造物設計、河川施設と機電情報設備の連携、道路防災、 i-Constructionなどのテーマ別に、新型コロナの影響を考慮し、特定テーマ毎にパネラーと座長のみ対面とし、WEB配信を用いたハイブリッド形式で開催しました。各支社の多くの技術者と共に熱心に討議が行われ、分野を跨いだ共通の話題についても情報交換などが行われました。
技術を実務へ反映する方策、今後必要な技術開発や技術力向上のテーマ抽出や今後の方針へのインプットをとりまとめました。
メンバー内での討議
オンラインでの討議