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東京建設コンサルタント

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技術トピックス

平成30年9月1日に「第31回 技術研究会」が開催されました

 当社では、全社員の技術力向上と技術開発成果の普及を目的として、年に一度本社ビルにおいて技術研究会を開催しており、この研究会も今年で31回目の開催となりました。
 技術研究会には、全国から若手技術者を含む社員が参加し、各分野から選定された今日的な課題16テーマ、技術開発成果1テーマについて分科会形式で討議が行われました。また、論文集に87編(河川(計画・施設)部門47編、道路部門9編、環境部門他31編)が掲載されました。
 さらにエントランス広場では、当社が開発した計測機器の展示、実演会を開催しました。

★第31回社内技術研究発表論文タイトル一覧: こちらをクリック

講演会の開催

講演会の様子(西本晴男講師)

講演会の様子(西本晴男講師)

会場の様子(TV会議も含め約200名聴講)

会場の様子(TV会議も含め約200名聴講)

 技術研究会では毎年講演会を開催しております。今回は当社 西本晴男氏(前筑波大学教授)に「流域環境と砂防」と題して講演いただきました。
 講演会では、平成30年7月豪雨災害(土砂災害)、森林の荒廃・回復史、砂防の役割、総合土砂管理、砂防のソフト対策(土砂災害防止法と土砂災害警戒区域・警戒情報)についてお話しいただきました。
 砂防の役割である土砂災害対策は国土保全としてのハード対策、人命保護のためのソフト対策(警戒避難)、無秩序な開発を抑制するソフト対策(土地利用規制)の3本柱により取り組まれており、各々の対策の現状と課題についてお話しいただきました。
 また、山地から海岸まで土砂が移動する場全体を「流砂系」という概念で捉え、流砂系一環として総合的に土砂移動を把握し、必要な対策を行う総合土砂管理の現状と、具体的事例として立山砂防におけるシャッタ-付き砂防堰堤の試験運用について説明していただきました。
 砂防を必要としてきた国土の自然条件、社会的条件、砂防に係る流域環境を踏まえた砂防の役割を説明いただき、砂防全体を俯瞰する見方の大切さを感じるお話で、200名を超える参加者は講師のお話に熱心に聞き入っていました。

分科会による討議

土砂災害流動モデルの開発

土砂災害流動モデルの開発

分科会では最近の技術や話題となっている分野から選定された16テーマ、技術開発成果1テーマについて各会場に分かれ討議が行われました。

1)土砂災害流動モデルの開発
2)社会資本整備等に係る住民・民間団体等の
  活動と支援策
3)気候変動を考慮した治水計画と防災・減災対策

等の様々なテーマについて技術報告及び技術的課題と今後の方向性等について幅広く議論し、活発な討議が行われました。

計測機器の展示、実演会

計測機器の展示、実演会

社会資本整備等に係る住民・民間団体等の活動と支援策

社会資本整備等に係る住民・民間団体等の活動と支援策