Design for
Next
Age
当社では、全社員の技術力向上と技術開発成果の普及を目的として、年に一度本社ビルにおいて技術研究会を開催しております。この研究会も今年で32回目の開催となりました。
技術研究会には、全国から若手技術者を含む社員が参加し、各分野から選定された今日的な課題17テーマ、技術開発成果について分科会形式で討議が行われました。また、論文集に90編(河川(計画・施設)部門54編、道路部門11編、環境部門他25編)が掲載されました。
さらにエントランス広場では、グループ会社共催のもとオリジナル計測機器の展示、実演会を開催しました。
★第32回社内技術研究発表論文タイトル一覧: こちらをクリック
講演会の様子(市瀬龍太郎講師)
市瀬氏との質疑応答の様子
技術研究会では毎年講演会を開催しております。今回は国立情報学研究所の市瀬龍太郎准教授に「人工知能の現状と今後」と題して講演いただきました。
講演会では、人工知能とは?というお話から、歴史や応用領域、人工知能の仕組みに踏み込んで、機械学習、記述モデル学習、予測モデル学習の枠組みや応用のお話をしていただきました。
機械学習の応用先として、過去のデータを使って意思決定を改善するデータマイニング、人間がプログラムを作るには複雑すぎるソフトウェアの自動作成、状況に応じた動的なプログラムの作成などを紹介していただきました。そして、それぞれの具体的な例として、与信審査、自動運転、推薦システムなどを説明していただきました。
また、多くの階層を利用した機械学習手法として人工知能で話題になっている「深層学習」や「ニューラルネットワーク」についてもお話いただきました。
講演の後、質問時間を設けていただき、データの取り扱いの問題、仕事での利用を想定した質問が多く出され、それぞれに関して示唆に富んだお答えやアドバイスをいただきました。
今回の講演会は人工知能への関心が高い中で、体系立てて説明していただくとともに、多くの事例も交えてお話いただきました。それぞれの部署において渇望していた話題であり、200名を超える参加者は講師のお話に熱心に聞き入っていました。
気候変動を考慮した治水計画・治水対策への対応
分科会では最近の技術や話題となっている分野から選定された17テーマ、技術開発成果について各会場に分かれ討議が行われました。
1)気候変動を考慮した治水計画・治水対策への対応
2)国土強靭化に資するインフラ対策
3)道路構造物の老朽化対策
4)革新的河川技術プロジェクト
等の様々なテーマについて技術報告及び技術的課題と今後の方向性等について幅広く議論し、活発な討議が行われました。
計測機器の展示、実演会
革新的河川技術プロジェクト