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東京建設コンサルタント

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技術トピックス

平成27年9月19日に「第28回 技術研究会」が開催されました。

 当社では、全社員の技術力向上と開発技術の普及を目的として、年に一度本社ビルにおいて技術研究会を開催しており、この研究会も今年で28回目の開催となりました。
 技術研究会には、全国から若手技術者を含む社員が参加し、各分野から選定された今日的な課題等16テーマについて分科会形式で討議が行われました。また、論文集(指定課題・自由課題)に92編(河川(計画・施設)部門51編、道路8編、環境他33編)が掲載されました。
 さらに本社ビルエントランス広場では、グループ会社共催のもとオリジナル計測機器の展示、実演会を開催しました。

★第28回社内技術研究発表論文タイトル一覧: こちらをクリック

講演会の開催

講演会の様子(藤野陽三講師)

講演会の様子(藤野陽三講師)

 技術研究会では毎年講演会を開催しており、今回は横浜国立大学先端科学高等研究院藤野陽三上席特別教授をお招きし、「インフラストラクチャーマネジメントと技術開発」と題してご講演いただきました。
 講演会では、インフラの捉え方や土木の歴史について宇沢弘文の著書等を引用された説明、インフラに求められる「用・強・美」について、橋を例に橋は実用品であり、アートであり、サイエンスであると説明され、藤野講師の絵も見せていただきました。
 インフラマネジメントは、アセットマネジメント、ストックマネジメント、リスクマネジメントのバランスが大切であり、インフラの維持管理を大きく変えたのがアメリカでは落橋事故、日本では笹子トンネル事故であったこと、「作る」時代から「使う時代」さらに「マネジメントする」時代へと変化していることをアメリカの事例、日本での耐震補強への取組等により説明していただきました。また、維持管理は「測る、モニタリング」により実態をつかみ、想定されるシナリオを増やし想定外を防ぐことの大切さをお話いただきました。
 最後に、インフラの維持管理・更新・マネジメント技術に関する新たな技術の開発が求められており、「高精度・安価なモニタリング・性能評価等」に関する積極的な取組が行われていること、今は土木こそ先端技術が必要であり、使いこなすことが求められる時代になっているというお話をされました。
180名を超える参加者は藤野講師のお話に熱心に聞き入っていました。

分科会による討議

ビックデータ活用した交通分析

ビックデータを活用した交通分析

 分科会では最近の技術や話題となっている分野から選定された16テーマについて各会場に分かれ討議が行われました。
 河川施設の危機管理対策、タイムライン検討事例の他河川への適用性について、ビッグデータを活用した交通分析、等の様々なテーマについて、技術報告及び技術的課題と今後の方向性等について幅広く議論し、活発な討議が行われました。

流域施設部門における関連分野との連携のあり方

流域施設部門における関連分野との連携のあり方

計測機器の展示、実演会

計測機器の展示、実演会