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東京建設コンサルタント

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社員インタビュー

01 責任が課せられる仕事だからこそ、得られる充実感は人一倍

地域の将来を創造する仕事の楽しさと責任

大学では特に水理学と土質力学について学び、河川堤防の越流破壊過程を数値シミュレーションで再現し、評価する研究をしていました。河川技術者といえば設計のイメージを持っていたので、河川計画部門へ配属されたときには意外に思いましたが、大学で学んできたことを現在の仕事に活かせていますし、業務を通じて人間的にも成長したなと実感できていますので、この部門に配属されたことに感謝しています。

河川計画は、洪水を安全に流すため、川の深さや形、堤防位置等を検討し、どのような順序で整備を進めるかを計画するものです。計画にあたっては、地域の人々の意見を踏まえながら、河川の環境機能や利水、維持管理面など様々な事項にも配慮する必要があります。

具体的な計画を検討する際には、コンピュータの能力を最大限に活用した高度な水理解析を行います。その際、データや写真だけでは判断できないことも多くあるため、現場にも足を運び、石の大きさや中州の位置、植生の状態などを自分の目で確かめ、より詳細に検討を進めていきます。自身が関わった計画に沿って、堤防などの構造物が完成し、事業が進められていく光景を目の当たりにすると、仕事の重大さを実感するとともに、地域や社会の流れの変化などのダイナミズムを感じます。このような仕事を通じて、治水や利水の新たな可能性を見出だせることは喜ばしいですし、自分を成長させる糧ともなっています。

今後さらに重要となる河川計画に、全身全霊で取り組む

日本では古来より河川を利用し、治める技術が経験的に発達してきました。さらに近年では、観測できるデータの質と量が増えたことや水理解析技術が発達したことによって、視覚的に分かりやすく川の状況や問題点を説明できるなど、仕事の内容も新しいステージに入りつつあります。また、水理解析だけでなく、衛星写真解析、防災計画といった他の分野の知見も活かし、広い視野で総合的に考えていくことがこれからの河川技術者に求められています。そのためには、業務経験を積んでいくことだけでなく、大学の先生方からのアドバイスや論文・専門書、シンポジウムへの参加等を通じて最新の技術動向を学び、技術力を高めていくことが大切だと痛感しています。

豪雨や台風などによる水害が近年頻発しています。自然の強大な力に対して人間ができることは限られていますが、そうした中でも河川技術者の役割は非常に大きくなってきていると感じています。地域事情を充分に踏まえた社会資本整備が、安全・安心な日本を支える根幹だからこそ、全身全霊で取り組む意義のある仕事です。

新井 智之
東京本社 河川本部
河川計画部
グループ長
(2012年入社)

業務内容

業界トップクラスの実績と技術力を基に、河川整備計画の立案や総合的な治水対策、多自然川づくりなどに精力的に取り組む河川計画本部の一員。主に数値シミュレーションを用いた治水整備メニューの検討や河川の自然再生計画に関する検討、浸水想定区域図検討に関する業務などを担当。