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大学では河川研究室に所属し、洪水時の危険箇所を推定する水理解析の研究を行っていました。数値シミュレーションを用いて川の流れを再現し、洪水時にどの地点が危険になるかを評価する研究です。地元・新潟の信濃川に親しみ、幼い頃から川の風景が好きだったこともあり、自然と河川に関わる道を選びました。会社説明会では、解析から考察、そして提案までを一貫して行う姿勢に惹かれました。この会社では一人ひとりが川を総合的に理解し、現実の対策まで落とし込むことができる、自分の勉強してきたことや研究室での経験を社会の防災に直接つなげられると感じ、入社を決意しました。
入社以来、水理解析を中心に河道計画や整備メニューの検討に携わっています。実際の川を再現した3Dシミュレーションモデルを作り、洪水時の流況を再現。河道内を掘削した場合の水当たりや土砂の堆積状況などを解析し、整備案の妥当性を検証します。最近では「流域治水」という考え方に基づき、遊水地の設計にも関わっています。越流堤の形状を解析から導き、設計部門や水理模型実験部門と協力して実現性を検証するなど、分野を超えた連携が求められます。異なる分野の専門家と協働する中で、新しい知識や考え方を吸収できるのも、この仕事の醍醐味です。初めて担当した業務では、解析手法もプログラムの書き方もわからず苦戦しましたが、周囲の丁寧なサポートのおかげで乗り越えられました。近年は、上司からの方針を受けて自らタスクを割り振るようになり、打ち合わせ資料も自分でまとめることができるようになり、責任と成長・手応えを同時に感じています。また、図やグラフの作成力も磨かれたと感じます。見る人が何を知りたいのかを意識して構成し、伝わる資料の作成に取り組んでいます。
上司が発注者が抱える課題や要望を丁寧に受け止め、現実的な提案へと導いている姿を見て、今後は自分もそうなりたいと感じています。解析技術だけでなく、対話を通じて「安心できる治水計画」を一緒に形にしていくことが目標です。構築したモデルで実際の水理現象を精度良く再現できたときには、達成感を感じます。数値の世界で自然を再現し、現実の川の安全につながる成果を出す——その積み重ねが社会の防災力向上の一助となると信じています。防災という分野は、人々の安心・安全に直結するものであるため、さらなる技術力の向上を目指していきます。
主に河道計画検討業務を担当しており、数値解析を用いて河川整備計画の検討をしている。具体的には、整備メニューの検討や河道内の土砂動態の把握等を行う。また、近年は流域治水への注目が高まっており、遊水地の設計業務において模型実験部門・施設部門と連携し、最適な遊水地案の検討をしている。