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大学院で生態学について専門的に学んだ経験を活かせる仕事を探すなかで、東京建設コンサルタントのことを知り、就職先を決めました。
入社10年目ですが、これまでに宮城、山形、岐阜といった地域へ赴き、毎週のように調査に出かける日々を送っています。実際にこの業務に就いてみて驚かされたのは、先輩方の気力、体力、知的好奇心の旺盛さです。私たちが行う環境調査は昆虫などの採集が必要な場合があります。ある時、上司とともにトンボの生息調査を行っていたのですが、オスのサンプル数が少ないことが分かると、上司は機敏な動作で、動きの速いオスのトンボを猛然と追いかけ始めました。年齢的には当然、私のほうが体力があるはずなのに、上司の行動を目の当たりにした私は圧倒され、仕事に対する情熱を教えられました。
職場には、魚類、鳥類、昆虫類、植物、騒音振動など様々な専門性をもった尊敬できる先輩方に囲まれ、日々刺激的です。わからないことがあれば、すぐに聞けるめぐまれた職場環境です。私も経験を積んで、自分の得意分野である両生類、爬虫類の専門家として早く認められるようになりたいと考えています。
この職場の大きな魅力は、技術的な議論に関して、上司も部下も関係なく対等に意見を言い合えること。また、お互い気軽に声を掛け合い、相談しやすい雰囲気があり、快適に働くことができます。
私が当社を志望したもうひとつの理由は、東北地方の社会資本整備事業を多く手がけていること。学生時代を仙台で過ごした私は、復興に関わる業務に携わりたいという思いを抱いてきました。
念願がかなって、昨年、東北の被災した海岸での調査業務を経験することができました。重要種の海浜性昆虫の生息調査で、一週間にわたって朝から晩まで砂浜に足をとられながら歩き続けたため、へとへとになりましたが、散乱する多くのがれきを見るにつけ、復興への思いをより強くすることになりました。そして、微力ながら、業務を通じて復興に貢献できたのではないかと思えたのは、実に貴重な経験でした。また、この業務では、学識者や生物分類の専門家、漁師さんといった、さまざまな分野のプロフェッショナルと協働できることも実感しました。環境調査技術を高めることで社会に貢献できる技術者を目指していきたいです。
河川、ダム、道路、都市などの環境調査業務を担当。昆虫類、両生爬虫類、鳥類などの生息調査や生態系への影響評価を実施。また、重要種の保全対策の提案も行っている。